「風の旅ビト」を今更プレイしてみた

 

 

風の旅ビトとは

ps3でオンライン配信されているダウンロードコンテンツのひとつ。ジャンルとしてはゲームに分類されるが、プレイして見る事なかれ、一概にこれはゲームとは言えない。そんなゲーム。1200円くらいで買えます。
 
今回こうして記事にしたてるのは、ちゃんと理由があります。たかがゲームレビューですが、私の中では、革新的なものでした。終始まるで一本の映画をみてるような。ほんとうに感動の体験でした。
 
 

プレイしてみた感想は?

まず1200円少しのタイトルなので、ボリュームは期待していませんでした。どれだけ作り込まれていようがせいぜい1時間でクリアできる内容だろうと。実際平均クリア時間は90分ほどです。しかし、プレイし終わった頃、今自分がどれだけプレイしていたか分かりませんでした。つまり、それだけゲームに没頭していたのです。

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このゲーム、まずとにかく綺麗。iPhoneでテレビ画面を直接撮ったものですが、元々ps3の性能が高いとはいえ、ps4くらいの画質に見えてしまいます。以下順次に投稿していきますが、全て操作中の写真で、ムービー中ではないです。常にこのクオリティなんです。
 
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ストーリー

ストーリーは一概には説明しにくく、プレイ中言葉は一切出てこないので、全てプレイヤーの解釈で満たされてしまいます。いわゆるICOワンダと巨像といったゲームに近い。なのにどうしてか、プレイヤーは進むべき道を歩みます。それが一本のシナリオかのように。
 

コンセプトは悪魔でも砂漠。

 
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とにかく砂、砂、砂。しかし、プレイヤーが操作中に感じるのは同じ砂でありながら、砂ではない何か。遺跡、水中、雪山、はてには空島。移りゆく景色にプレイヤーはゲームの中の世界観に没頭してしまいます。あたかもまるで自分が物語の主人公になったかのような錯覚さえ感じさせます。
 
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このゲーム、いや私はゲームではなく一本の映画だと言いたい。実際プレイしてみればこう言うしかない。でも、作りはちゃんとゲームなんです。キャラクターも自分で操作出来ますし、ボタンに反応してちゃんとアクションを起こしてくれる。けど、その全ての動作がひとつのシナリオに組み込まれていて、エンディングに入って初めてひとつの物語だったことを感じさせます。
 

それでも、「ゲーム」と言わざるを得ない理由。

もうひとつ、ゲームであることが最大限に生かされているシステム、それは他プレイヤーとのマッチング。プレイ中、知らない内にもう一体の主人公と遭遇することがある。実際に画面の向こうでは人が操作しているので、勿論CPUではない。彼らもまた自身と同じ使命を持った仲間の一人で、共に歩むこともひとつのシナリオだろう。

 

 

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ボイスチャットもテキストチャットも無し、唯一意思の疎通が出来るのは、○ボタンの雄叫びのみ。限られたコミュニケーションの中で、彼らはお互いを意識し、ひとつの生命体として見なします。実際のところ、是非プレイして体感して頂きたい感動がここにある。とてもシンプルな「思いやり」が、ここにはあると感じます。
 

最後に

実際具体的にはなんとも書けない部分があります。もっと書きたい、感動することもあります。でも言葉に出来ないんですよね。それくらい肌で感じ取るゲームだと感じました。経験上、肌に合う人と合わない人がいると思います。でも、私は胸を張ってオススメする一本です。